捻挫しちゃった!!


あっ! うわっ…!


足首をひねっちゃったみたい…痛い…。

無理しないで! そのまま動かしちゃダメだよ。早く病院に行こう!

でも…試合が…まだ終わってないし、みんな心配してるんじゃないかなって…。

試合は大事だけど、今は体が一番だよ! 足、腫れてるし、無理して悪化させたらどうするの!?

うーん、でも…せっかく決めたサーブだったのに…試合に出たかったな…。

わかるけど、今無理して動かすと、後でもっと大変になっちゃうよ! ちゃんと治してからまた出ようよ

うん、ありがとう…。無理せず、治してから戻るよ。
「ひねっただけ」のはずが…不安を抱えて病院へ向かう二人


痛いの、大丈夫? しばらく歩かない方がいいかもね。

うん、でも…こんなに痛いの初めてかも。ひねっただけでこんなになるなんて、思ってなかったよ。

足首って体を支えてるところだからね…。ちょっとひねっただけでも、歩くたびに痛くなりやすいんだって。

そうなんだ…。さっきより少し腫れてきた気もするし、なんだか不安になってきた…。

ちゃんと整形外科で診てもらおう?先生に診てもらえば安心できるし、早く治す方法も教えてもらえるよ。

ありがとう…。一人だったら、たぶん我慢して帰ってたかも。

そんなのダメだよ〜。困ったときはお互いさま! ほら、もうすぐ着くから、あと少しゆっくり行こ?
早く治したい…その思いでクリニックへたどり着いた二人


やっと着いた…。でも、人がたくさんいるね。

ほんとだね。人気のクリニックなのかも。でも大丈夫、受付したら順番に診てもらえるよ。

なんだか緊張してきた…。どうしよう…。

わかるよ…。私でも同じ立場だったら緊張するもん。
ついに中へ 足首の痛みを相談する第一歩


うぅ…さっきひねったところ、どんどん痛くなってきた…。

やっぱりすぐ来て正解だったよ。着地した瞬間、かなりひねってたもん。

最初は大丈夫かなって思って立とうとしたけど、体重かけたら痛くて無理だった…。

歩くのもつらそうだったし、そのまま帰らなくてよかったよ。

試合中だったから我慢しようと思ったけど、足首がジンジンしてきて…。

こういう時は早めに診てもらうのが一番。腫れる前に来られてよかったね。

でも、ただの捻挫で大げさだったかな…。

お待たせしました。受付番号5番の方、診察室へどうぞ。

はい…お願いします。
捻挫したときの応急処置、R.I.C.Eって?


確認したところ、足首の外側に痛みと腫れがありますね。着地でひねった時によくみられる捻挫のパターンです。

やっぱり捻挫なんですね…。早く治りますか?

多くの捻挫はしっかり対応すれば回復していきます。ただ、最初の数日をどう過ごすかがとても大切なんです。

最初って、今日とか明日のことですか?

その通りです。受傷した直後から数日は、腫れや炎症が出やすい時期です。ここで無理をすると長引くことがあります。

えっ…少し痛いくらいなら動いた方がいいのかと思ってました。

そう思う方は多いですね。でも、捻挫は“ただひねっただけ”と軽く見ない方がいいです。

じゃあ、家に帰って何をしたらいいんですか?

そこで大事になるのが、ケガ直後の基本対応です。スポーツ現場でもよく使われる方法があります。

基本対応…ですか?

はい。RICE(ライス)処置と呼ばれる応急処置です。痛みや腫れを抑え、回復を助けるための基本になります。

ライス? ごはんのライスですか?

名前は同じですが意味は別です。4つの大切な対応をまとめた言葉なんですよ。

それ、ぜひ知りたいです!

では一つずつ、わかりやすく説明していきますね。
まずは無理をしないことが最優先!R=安静(REST)の基本


まず1つ目、RはREST(レスト)。意味は“安静”です。

安静って、なるべく動かさないってことですか?

その通りです。痛めた足首を無理に使わず、まず休ませることが大切です。

でも、少しなら歩いても大丈夫そうに見えます。

そう見えても、靭帯や周りの組織はダメージを受けています。無理に歩くと、傷んだ部分にさらに負担がかかります。

試合のあと、我慢して歩こうとしなくてよかった…。

はい。痛みがある時は体からの『今は休んで』というサインです。

部活はしばらく休んだ方がいいですか?

少なくとも痛みや腫れが強い間は休みましょう。走る・跳ぶ・急に止まる動きは悪化しやすいです。

早く復帰したくて、動いた方がいいのかと思ってました。

焦って無理をすると、治るまで長引くことがあります。結果的に復帰が遅れることもあります。

それは困ります…。

だからこそ、最初はしっかり休ませる。これが早く戻るための近道です。

休むのも治療なんですね!

その通りです。必要なら松葉杖やサポーターを使って負担を減らすこともあります。

今日は家でもなるべく足を使わずに過ごします!

とても良い判断です。では次に、痛みや腫れを抑える方法を説明します。次はI、ICEです。
腫れを広げないために大切!C=圧迫(COMPRESSION)の基本


次は2つ目、IはICE(アイス)。意味は“冷却”です。

やっぱり冷やした方がいいんですね。

はい。捻挫した直後は、足首の中で炎症が起こりやすく、熱をもったり腫れたりします。冷やすことで、その反応を落ち着かせやすくなります。

痛みも少し楽になりますか?

なります。冷却には痛みを和らげる効果も期待できます。

試合のあと、すぐ氷を当てればよかったです…。

気づいてすぐ来院したのは良い判断でしたよ。これからでも十分意味があります。

どうやって冷やすのが正しいんですか?

氷のう、アイスバッグ、保冷剤などをタオルで包んで当ててください。直接皮膚に当てるのは冷えすぎるので避けましょう。

どれくらいの時間、冷やせばいいですか?

1回 15〜20分程度 が目安です。冷やしっぱなしではなく、一度外して時間をあけながら行います。

ずっと冷やしておけばいいわけじゃないんですね。

そうです。長時間あて続けると皮膚を痛めることがあります。

家に帰ってからもやった方がいいですか?

はい。受傷してから1〜2日は、腫れや痛みが出やすい時期なのでおすすめです。

わかりました。タオルで包んで15分くらいですね!

とても良いですね。では次は、腫れを抑えるためのC、COMPRESSIONを説明します。
腫れを広げないために大切!C=圧迫(COMPRESSION)の基本


次は3つ目、CはCOMPRESSION(コンプレッション)。意味は“圧迫”です。

圧迫って、包帯で巻くことですか?

その通りです。包帯やテーピング、サポーターなどで足首を適度に支えることで、腫れを抑えやすくなります。

どうして巻くと腫れが減るんですか?

捻挫すると足首の周りに炎症が起こり、水分や血液が集まりやすくなります。軽く圧迫することで、腫れが広がりにくくなるんです。

じゃあ、強くギュッと巻いた方がいいんですか?」

そこは注意点です。強すぎる圧迫は逆効果になることがあります。

逆効果…?

はい。血流が悪くなって、しびれ・冷たさ・痛みの増加につながることがあります。

じゃあ、どれくらいの強さがいいんですか?

ズレにくいけれど苦しくない、指先の色が悪くならない程度です。締めつけすぎないことが大切です。

なるほど…ちょうどいい強さですね。

そうです。もし巻いたあとに、足先がジンジンする、紫っぽい、冷たい感じがしたら緩めてください。

夜寝る時も巻いたままでいいですか?

症状によりますが、苦しさがある場合は外した方が良いこともあります。医師の指示に合わせましょう。

包帯ってただ巻くだけじゃなくて意味があるんですね。

あります。足首を守りながら回復を助ける大切な役割です。

わかりました。締めすぎには気をつけます!

とても良いですね。では最後に、E=ELEVATIONについて説明します。
腫れを引かせるために大切!E=挙上(ELEVATION)の基本


最後の4つ目、EはELEVATION(エレベーション)。意味は“挙上”です。

挙上って、足を上げることですか?

その通りです。痛めた足を心臓より少し高い位置に上げることで、腫れを抑えやすくなります。

どうして足を上げると腫れにいいんですか?

足首を低い位置にしたままだと、腫れがたまりやすくなります。足を高くすることで、余分な水分が戻りやすくなるんです。

家ではどうやってやればいいですか?

横になって、クッションや座布団の上に足を乗せるとやりやすいです。

寝る時にも足を上げた方がいいですか?

はい。痛みや腫れが強い時は、休んでいる間も足を少し高くしておくとよいでしょう。

どれくらい高く上げればいいんですか?

目安は、足首が心臓より少し高くなるくらいです。無理な姿勢でなく、楽に続けられる高さで大丈夫です。

なるほど。ソファやベッドで休む時にできそうです。

そうですね。安静・冷却・圧迫・挙上を組み合わせることで、受傷直後の腫れや痛みを抑えやすくなります。

RICEって、全部つながっているんですね!

その通りです。ただし、痛みが強い・歩けない・腫れが大きい場合は自己判断せず受診してください。

わかりました。家でも足を高くして休みます!

はい。焦らず、まずは足首を守ることが大切です。早く復帰するためにも、最初の対応を大事にしましょう。
捻挫した直後の対応が、その後を変える!RICE処置まとめ


RICEって、4つ全部に意味があったんですね。

その通りです。足首をひねった直後は、慌てずこの4つを思い出してください。

R=REST(安静)
無理に歩いたり動いたりせず、まずは足首を休ませましょう。

I=ICE(冷却)
氷のうや保冷剤をタオルで包み、15〜20分を目安に冷やしましょう。

C=COMPRESSION(圧迫)
包帯やサポーターで適度に支え、腫れが広がるのを防ぎます。

E=ELEVATION(挙上)
足を心臓より少し高くして、腫れを引かせやすくします。

試合中に誰かがひねった時も、すぐ対応できますね!

とても良いことです。知っているだけで、初期対応は大きく変わります。

でも、全部捻挫なら様子見でいいんですか?

そこは大事なポイントです。強い痛みがある、歩けない、腫れがひどい、変形している場合は骨折の可能性もあります。その時は早めに受診してください。

わかりました。自己判断しすぎないことも大切なんですね。

その通りです。応急処置+必要な受診。この2つが大切です。
エピローグ・数週間後の体育館


よしっ…!前よりしっかり踏み込める!

すごい!もうジャンプも普通にできてるじゃん!

最初は不安だったけど、ちゃんと休んで治してよかった。

無理して続けてたら、もっと長引いてたかもしれないね。

うん。早く戻りたくて焦ってたけど、先生の言う通りだった。

試合、期待してるよ!

もちろん!でも今度はケガしないように準備運動もしっかりする!

それ大事!あと、もし誰かがひねったら?

その時は任せて。RICE処置、ちゃんと説明できるから!
足首の捻挫は、誰にでも起こりうる身近なケガ。
しかし、正しい初期対応を知っているかどうかで、その後は変わります。
もしもの時は、慌てずRICE処置。そして必要なら早めの受診を。



